ICOCA(イコカ)の解説ページ

JR西日本の電子マネー!Suicaとの違い・相互利用の説明など

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ICOCA(イコカ)の詳細情報

概要・特徴

ICOCA(イコカ)は、(株)JR西日本が提供するプリペイド(前払い)式の電子マネーサービスです。
首都圏で展開するJR東日本のSuicaと比較されますが、相互利用も始まり(※1、※4)、より使いやすくなってきています。そのため、相互利用開始前は、東のSuica(スイカ)と西のイコカとすみ分けがありましたが、現在ではほとんど差異がなくなっています。

由来・語源

イコカ(ICOCA)は、「IC Operating CArd」(ICオペレーティングカード)から名づけられています。
また、サービス地域が関西圏であることから、関西弁の「行こか」とも掛けられており親しみやすい名称として採用されました。

マスコットキャラクターは「水色のカモノハシ」になっています(名前は「イコちゃん(※2)」)。 スイカはペンギン、トイカはヒヨコなので、JR系のキャラクターは鳥類で統一しているようです。

サービス地域

イコカ独自のサービス地域である近畿圏(京都・大阪・神戸とその近県の一部地域)、岡山・広島エリアのJR、私鉄、地下鉄、バスなど交通機関や加盟店などで使えます。

それに加え、サービス地域がほぼ重なるPiTaPa(ピタパ)とは相互利用関係(※3)にあるので、ピタパのサービス地域でも使えます(但し、ピタパとは電子マネー機能の相互利用はまだなので、ピタパ加盟店でのショッピングは不可。
また、Suicaとも相互利用の関係にあるので、Suicaのサービス地域である首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・群馬・栃木・山梨)、仙台・新潟エリアでも利用可能になっています。
2008年3月29日からはJR東海のTOICA(トイカ)の地域でも使えるようになりました。
その後は、2013年3月に大きく相互利用が進み、ほぼ全国で使えるようになりました。

スイカなどとの相互利用関係についてはこちらを参照

なお、ショッピングでの利用可能店は、イオン、ジャスコ、マックスバリュ、マクドナルド、洋服の青山、キヨスク、ミニストップ(近畿圏)などが挙げられます。

特典について

サービス概要

イコカの場合は、「SMART ICOCA(スマートイコカ)」の場合のみ、ポイントサービスがあります。
但し、スマートイコカを利用するためには、以下で説明するように、対応クレジットカードが必要になります。

ポイントのたまり方は2種類あります。
まず、クイックチャージ(後日クレジットカードで決済されるチャージ)をすると 、ポイントが貯まります(ポイント付与の有無および付与率は、クレジットカード各社によって異なります)。
例えば、JR西日本のJ-WESTカードの場合だと、1000円ごとに5ポイント「J-WESTポイント」が貯まります(還元率0.5%)。
クイックチャージは、JR西日本の入金機、一部の自動券売機や、のりこし精算機、スマートイコカ専用のクイックチャージ機で利用できます。

次に、JR西日本エリアの電車を「利用するだけ」でポイント(列車利用ポイント)がたまります(以前はJ-WESTカードの場合限定の特典でしたが、現在は他のクレジットカードでもこの特典を受けられます)。 自動改札で200円利用ごとに1ポイントが自動的に加算されます。1ポイント1円相当なので還元率は0.5%となります。
この時ポイントがもらえるのは、あくあまでも自動改札の利用時に限ります。自動券売機でのきっぷの購入や定期区間内の乗車、ショッピングでの利用は適用除外ですので注意が必要です。

ポイント交換について

貯めたポイントの交換については、各クレジットカードのポイントサービスそれぞれで異なります。
例えば、J−WESTカードのポイントの場合は「1ポイント=電子マネー1円分」として1000ポイントからSMARTイコカに交換(チャージ)できます(換金は不可)。また、ポイントの有効期限は、ポイント獲得年度の翌年度末(3月末)までです(最大2年間)。

Suicaポイントとの違い

Suicaポイントは「加盟店でショッピングするとポイントが貯まる」サービスですが、ICOCAの場合は、「クレジットカード経由でのチャージ」および「自動改札利用でポイントがたまる」サービスという点で違いがあります。
また、細かい利用条件もそれぞれ異なります。
Suicaポイントについてはこちらを参照

種類と入手方法

イコカには大きく分けると次の3種類、細かく分けると6種類のタイプがあります。
1.ICOCAのみが搭載されたカード
2.ICOCA定期券
3.SMART ICOCA(スマートイコカ)

少しややこしいのでわかりやすいように図解にします。
イコカ(ICOCA)の種類図解

上の図からわかるように、今のところ、イコカにはモバイル版(おさいふケータイ)はありません。今後、対応するかどうかについても、今のところ発表はありません。
ただ、どうしてもイコカの地域でおさいふケータイを使いたい場合は、相互利用ができるモバイルスイカを使うという手があります(但し、一部使えないサービスや、PiTaPaの加盟店では使えないなどの制限が出てきます)。

以下でそれぞれのタイプごとの主な特徴と入手方法を分類して説明します。

ICOCA機能のみ搭載カードの場合

ICOCAのみ搭載のカードは、誰でも利用できる最もスタンダードなタイプのカードです。
発行に際して基本的に年齢制限はなく、1枚2,000円(デポジット500円含む)で購入できます。
入手場所は、JR西日本のICOCA利用可能エリアの駅の「みどりの窓口」(一部を除く)、または一部の自動券売機(おとな用のみ)で入手できます。

小児運賃が適用される子供用ICOCAもあり、これは12歳となる年度の3月31日まで利用することができます。
子供用の場合は、自動販売機では購入できません。駅の窓口で、利用者の名前、生年月日、性別を公的証明書(健康保険証・パスポート等)の提示により本人確認が必要になります(両親など、本人以外の方でも証明書持参で購入可)。
また、利用できるのは、カード券面に記載された記名人本人に限ります。

ICOCA定期券

上記の通常ICOCAに定期券機能がついたタイプです。定期券区間から乗り越した場合や定期券区間外の駅から乗車した場合にも自動改札機で自動的に精算できます。

入手方法は、JR西日本のイコカ利用可能エリアの駅の「みどりの窓口」(一部を除く)、一部の「みどりの券売機」(通勤用のみ)で購入できます。
定期代以外にも、「デポジット(カード発行預り金)」として500円が必要です。
また、従来の磁気タイプの定期券からの切り替えも可能です。

定期券にも小児運賃が適用される子ども用があります。
購入方法や年齢条件などは上記定期券なしタイプの子ども用ICOCAと同じです。

SMART ICOCAの場合

SMART ICOCA(スマートイコカ)は、主に次の点で他のタイプのイコカと差異があります。
1.クレジットカードが必要
2.現金なしでのチャージ(入金)ができる
3.チャージや乗車でポイントがたまる

まず、SMART ICOCAの場合はクレジットカードが必要になります。
以前は、カードが限定されていて、JR西日本発行のクレジットカード「J-WESTカード」か「イオンカード」の入会が必須でしたが、2008年7月1日からその他のカードも利用できるようになりました。
使えるカードが少ないと不便なので、他のカードでも使えるようにとの要望が多かったと考えられます。 JR西日本も自社のクレジットカード普及よりもICOCA普及を優先したということでしょう。
【利用可能なクレジットカード】:VISA、JCB、UFJ、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、UC、MasterCard、DCの各カード

次に、現金不要で簡単にチャージ(入金)できる「クイックチャージ」という方法が使えるのはこのタイプだけです。これはスマートICOCAをチャージ機に挿入して希望金額のボタンを押すだけで完了するというサービスです(チャージ金額は後日クレジットカードで決済されます)。
クレジットカードと連動しているからできるチャージ方法といえます。

そして、ポイントがたまるというのがこのタイプの最大の魅力です。
このポイントは上記で説明した通り、2つの獲得方法があるのが特徴になっています。

■入手方法
SMART ICOCAは、入手方法も他のタイプと全く異なります。これは、クレジットカードが必要なのでそうなっています。基本的に方法は以下のように3つあります。

1.駅に置いてある申込書に記入して郵送する方法
2.インターネットで入会もしくは資料請求して申し込む方法
3.大阪駅カウンターの「Club J-WESTサービスコーナー」で申し込む方法
の3通りあります。

1は、駅などにおいてある入会申込書に必要事項を記入して郵送して申し込みます。
しばらくすると(3週間〜1ヶ月程度)、スマートイコカが届きます

2.インターネットで申し込む場合も、そのまま申し込むか(要運転免許証)、入会申込書を請求し、入会申込書が届いたら、必要事項を記入して返送するかします。
ただ、先にJ-WEST CARDのサイトで会員登録が必要なので、ひと手間多くなります。

3.大阪駅カウンターの「Club J-WESTサービスコーナー」で申し込む方法の場合は、即日発行が可能ですので、急ぎの場合に便利です。
その際には、お届け印や本人確認書類などが必要になるので忘れないようにしましょう。

なお、スマートイコカは他のタイプのカードと違って、クレジットカードが必要なので、子供用のカードは発行されていません。カードデザインも一般的なイコカとは異なります。
もちろん、定期券タイプもあります。

チャージ方法

ICOCAの入金額の上限は20000円で、1000円単位でチャージができます。
チャージ可能な方法は、種類によっても多少異なりますが、以下の通りに分けられます。

駅の券売機や精算機の場合

駅の自動券売機やのりこし精算機、入金(チャージ)機で現金チャージができます。
最もポピュラーな入金手段といえます。すべての種類のイコカで利用可能です。

クレジットカードで

クレジットカードでのチャージは、SMART ICOCAのみが対応しています。
「クイックチャージ」という方法が使えるのが特徴で、このチャージ方法を使うと、現金不要でチャージ操作ができ、代金は後日クレジットカードから引き落とされます。
クイックチャージは、のりこし精算機や自動券売機、入金機、クイックチャージ機で利用できます。

イコカのデータ一覧

登場年月2003年11月1日
発行枚数1570万枚(2017/7現在)
発行手数料500円(デポジット)
チャージ限度額20000円
利用可能地域近畿圏(大阪・京都・神戸など)、岡山・広島、首都圏、仙台・新潟エリア(Suica・PASMOのサービス地域)、Kitaca(北海道地区)、SUGOCA(九州地区)、TOICA・manaca・はやかけん・nimocaのサービス地域
加盟店数350000店舗 ⇒イコカ(ICOCA)が使えるお店はこちら
運営会社西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)
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付加情報



【知識+α】

※1 Suicaとの乗車券としての相互利用は2004年8月1日から、電子マネー部分の相互利用は2008年3月18日からスタートしています。


※2 子供用イコカのキャラクターは、公募により「イコ太」「イコ美」という名称がついています。
参考⇒マスコットキャラクター比較


※3 PiTaPaとの相互利用は2006年1月21日にスタート。


※4 Suica、TOICAとの電子マネー部分の相互利用は2010年3月13日にスタート。

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